143、モルタル仕上げ。

昨日のスマホの症状は結局改善せず、どころか試しに曲を消して入れなおしてみたら他の多くの曲まで巻き添えにして再生できなくなりました。
似たような事例も検索すると出ては来るんですけれども、解決策が書いてあったりはしないみたいで。
ほんと、困っちゃいますね。
 
 
職場内で業務改善・働き方改革について公募があったようです。
その公募の中から優秀賞に選ばれた案の中で、以下のようなものがありました。
「勤務時間中または勤務終了後、自らの意思で他部署の手伝いをすることで、人手不足を解消し、同時に従業員のモチベーションを高める」
これ、控え目にいってもかなり酷いと思いました。
 
まず1点目として、モチベーションを高めるところ。
モチベーション、まあ日本語でいうと動機付けって感じなんでしょうか、そういうのってそのものを与えることって不可能というか、何か外的要因を与えると変化するパラメーターだと思うんですよね。
その外的要因は人それぞれ、お金だったり名誉だったり環境だったりまあいろいろあると思うんですけれど。
端的にいって手伝いをすることとモチベーションが上がることの因果関係が不明で意味が分からない点が1つめ。
 
次は「勤務時間中に」「人手不足」。
勤務時間中は各々仕事があるはずで、人手が余ってたり不足している部署があるなんて、それこそ人事担当がちゃんと仕事していないといわれているようなものでしょ。
こんなの見た人事担当はもっと怒った方がいいと思います。
 
そして「勤務終了後」「自らの意思で」。
こんなことを制度化したら、確実に人事配置、下手したら昇給にも関わりますよね。
うちは比較的移動が多く、長くてもおんなじところに5年程度で移動になるんですけれど、やっぱり部署によって人気の多寡があったりします。その際に「手伝ってたから」なんていうお題目があれば、希望者の中から優先的に選ばれることは想像に難くありませんよね。仮に妥当な理由で、あるいは完全にランダムでその部署に行ったとしても「あいつは手伝ってたから希望部署に異動できたんだ」なんて批判が出ることはまず間違いないでしょう。また、忙しくて人気のない職場の人は他部署の手伝いに行けずその優遇が受けられない、比較的忙しくない部署の人は延々そういう部署を回れる、みたいな格差まで予見できます。
逆にその部署に行けないのであれば逆のマインドが働くのは当然で、「どうやら手伝うと行けなくなるらしいから手伝うのはやめとこう」なんてことにもなるかもしれません。
そういうことを考えたとき、実質的に「自らの意思」なんてものは全く担保されない、半ば強制力のある制度と化してしまうのが目に見えています。
そもそもこれ、給与を払う気が一切ないですよね。論外なんでその点については割愛しますけれど。
うちの職場、流行りものが好きなんで、今話題の「やりがい搾取」に乗っかりたいだけだと思います。
 
で、何が一番問題かって、これが一番偉い人に選ばれたってところですよね。
こういう案が出るのはまあわからなくはないけれど、それを公募という形、いわば自分の手を汚さない形で発案して、あまつさえそれを表彰して美徳みたいに扱うやり方。
きっと一番偉い人は思惑通りになったとほくそ笑んでることでしょう。
実際、人減らしが大好きでどこも慢性的な人不足になっているのに、それをサービス残業というやりがい搾取で業務を消化しようという案を良しとするあたり、うちに職場の将来は暗いと思います。
まあ、人件費を減らすと外受けがいいからね、仕方ないね。
そのせいで年間2000時間残業な人が出て監査が入って叩かれたのに、偉い人もなぜか叩く側に回っていましたよね。
 
 
みたいなことを適当に並べて労組の知合いに焚きつけておきました。
労組もたまには頑張って責務を果たしてほしい。政権とかどうでもいいことばっかりやってないでさ。
まあそもそも「給料上げろ」「休みを増やせ」だなんて叫びながら、組合会費はとるし活動で休みは潰されるので、僕は全く入ろうとは思いませんけれどもね。仕事以外でお金を取られながら働きたくはない。
理念に賛同した志の高い同志諸氏にはとても期待していますよ。
 
 
 
あまりにネタがなかったので、職場からどうでもいいネタを拾ってくる始末。
しかも余りにネタがなくてタイトルが適当。なんだよモルタル仕上げって。