就職活動の時期について。

某所で、大学院での友人が、

「そういえば、本格的に就職活動の時期が後退するのね。 間違いなく理系学生の質が下がる」

と発言していた事に関して、個人的に思う事を。
 
 
まず、彼の主張について。
ここにも書かれていますけれど、要約すると、
・理系の大学で、研究室への配属は大体4年次である
・研究を通して得る事が社会に出た際に有用である
・故に、研究をする時間長くするために就職活動は早い時期(研究室配属前)にやったほうがよい
ということだと私は解釈しています。
 
 
これに対しての意見。
私としては、就職活動の時期が遅くなる事についてはなんともいえないところもありますが*1、遅くすることに対しては反対だったので、なんとなく思うところをまとめてみた。
 
まず、1つ目。これは主張ではなくて状況についての話ですが、大学や学部・学科によってまちまちなようなのでなんともいえません。聞いた話だと、うちの学校でも別の学科では、3年次の10月には配属になるところもあるとか。
次に、研究を通して成長し、学生の質が上がる、という点には私も賛成です。大学とはいえ座学や演習だけでは、高校や中学校でやっていることとおんなじですからね。内容は高度なのかもしれないけれど。
で、最後の項目。先ほどの記事のなかには、

私見では、4年時の研究活動によって得た専門知識はそんなに重要じゃなくて
研究のプロセスを十分に経験することが大切なので、
研究内容によって就職先が左右される人は少ないと思います。

と述べられています。これも2行目までは同意しますが、最後の部分が納得できませんでした*2
こちらも私見になってしまいますが、専門知識によって希望の就職先が左右されるかどうかより、研究による自身の変化(成長)によって希望就職先が左右ることを考慮すべきじゃないかと思います。
自分の変化によって新しくやりたい事ができたり、変化することがあるなら、できるだけ変化後に選んだほうがいい結果になるような気がします。
まあ、そもそも何を以って"学生の質"とするかはわからないのでなんともいえませんが、経験(上で述べられているところの研究のプロセス)は、専門的知識と同様に、企業に入ってからも学ぶ必要があるし、学ぶ機会もあると思います。
それよりもまず、自分が何をやりたいかを明確にする事の方が重要だと思います。それはもちろん、研究によってのみ明確になるものではないですけれども、研究もその要因の1つになるはずです。特に、就職すべきか進学すべきかを悩んでる場合など。
 
それと、コレは自分の周りだけかもしれませんが、研究内容によって志望する職が変る人はそれなりに多いように思います。主に、もう○○系の仕事には就きたくない、というネガティブな方向の理由ですけれど。
 
 
まあ、彼の意見に対して提案すると、
研究の時間を圧迫せずに就職活動をするには、就職活動の時期を早くするよりも、研究室への配属をより早くしたほうが有用なんじゃないか、という感じです。
 
 
 
真面目に研究もしないで、就職もできてない人間が何をいっても説得力がないところがとても残念ですけれど。

*1:感情的には賛成。なるべくなら内定から入社までの時期が短いほどいいと考えてるが、卒業論文等の兼ね合いもあるため

*2:だからこそ私見と書かれているわけですが